京町屋の改修工事の現場で解体が始まりました。写真では伝わらないのが残念ですが解体の現場で現れた構造がとても綺麗でした。

今施工されている99%は在来工法と呼ばれる工法で、京町屋のような伝統工法とは違い金物に頼った構造です。在来工法は固さと強さで地震に耐えますが伝統工法はしなって地震に耐える構造で、構造の考え方が根本的に違います。しかし現場の経験に頼った”しなり”を計算によって証明するのは難しく、戦後に整備された建築基準法によってほとんど建てられなくなりました。最近では実験によって仕口の耐力が整備されて、計算手法もある程度確立されてきていますが、それでも伝統工法で家を建てることはまだまだハードルが高いといわざるを得ない状況です。

この改修工事では、構造設計を京都市仕様の町家の改修方法(限界耐力計算)によって構造の検討していただき、伝統工法に基づいた京都市の推進する耐震改修の方法で補強していきます。

家の強度を計算で証明することはとても重要だと思いますが一方で1000年続いてきた日本の伝統工法も法律がストッパーとっている現在の状況は、あまりにももったいないと思います。いわいる田舎の古民家で育った私としては、いつか伝統工法の家づくりに挑戦してみたいです。

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